競技名【男子 射精 シングル】
この記録はある愚かな男の阿呆な挑戦についてまとめたものである。
夏休み、私はふと思った。
「1日最大何回射精できるかな」
夏休みに入ったはいいものの友達もおらず、アルバイトは某感染症の影響で休業。暇を持て余していた私は日々マスターベーションに励んでいた。
しかし、それは徐々に惰性を帯びていき、はじめは性的欲求を満たすために行っていたはずが今や"ただ暇だから"なんて理由でシコるなんてオナニーの神様が激怒しても何らおかしくないものだった。
しかも、ここ数日の過剰なオナニーにより私のおかずリストはもはや枯渇していた。pix○vをみようがFAN○Aを見ようが既視感しかない。
由々しき事態だ。
何か理由をつけてオナニーをしなければ…と思っていた時、以前Tind○rで出会った女が彼氏の性交渉回数に不満を抱いていると話していたことを思い出した。
もしかしたら複数回射精できるということはアピールポイントになり得るのではないか。
私は邪な思いを胸に記録は挑戦しようと考えた。
自慰行為を我慢して4日が経過した。
健康な精子を育成するためには3日から1週間ほど要するらしく、そのために日課であったオナニーを急にやめることとなった。さらに喫煙、飲酒も控えたほうが良いらしく、ベストを尽くすべきであると感じた私は期間中一切それらを口にすることはなかった。当然、これらの抑制は私にとって苦痛以外の何者でもなかった。
特に二日目がやべぇ。電車の中で部活後と思われる汗ばんだJKの香りを嗅いだだけで己の高まりを感じた。某虎になる小説で虎となった主人公が空腹時に兎を前にして自我を失うシーンを思い出した。
そして迎えた4日目
日付が変わるや否や、惰性時の自己ベストである1日3回を超えるべくして私は竿を握った。その時の心境としては、相手のいる性交渉ではない上に24時間も猶予があるのだから、疲労面や時間などで追い詰められることはないだろう。といったものだった。
しかしながら不安が全くなかったとは言えない。
それはオカズ選びに関してである。初回にいつも愛用している系統を消費してしまうと後半につれてマンネリ化し、ラストスパートをかけることが不可能になるような気がしてならなかった。
まあ、そんなことを考えながらも作品にはしっかりと集中して、過去に気に入った短めの動画を数本見たところで無事1度目をフィニッシュ。やはり溜めていたこともあり量は段違いだった。大量の精子が尿道を通る感覚は確かにオナ禁したかいがあったかもしれないとさえ感じさせるものだった。
今回は数の勝負なので早速2度目に取り掛かろうとしたところで急激な倦怠感に襲われた。なるほど。これが禁じたものを解き放った代償なのか。1度目から10分ほどの休憩を挟むこととなったが2度目に挑むことにした。
オカズのストックのことも考え、2度目は新規開拓をしつつ気を高め、ゴールすることを目標にして開始したが、なかなかいいものが見つからない。一度眠って仕切り直すことも考えたが一度ナニを出した以上何もせずに終えるのは男の恥だと思い、ジャングルの奥地で我々はあるジャンルに出会った。
それは……
†メスガキ†
メスガキとは…
未成年の女性に対する蔑称。特に性的な言動を前面に押し出したキャラクターに用いられ、転じてそうしたキャラクター属性を指す。
「メスガキ」という蔑称自体は古くからあり、例えば1996年に発売された『金田一少年の事件簿』単行本20巻収録の「墓場島殺人事件」でこの言葉の使用が確認できる。
現在流行している用法はそうした意味合いとは異なり、「(特に成人男性に対して)生意気で高圧的かつ性的な挑発をする未成年の女性」という萌え属性として使われている。
早い話が「ガキ」よりも「メス」の方に焦点が当てられるようになったと言え、実際にR-18界隈での使用も多い。(ピクシブ百科事典)
インキャ巨乳女を性奴隷にするような同人誌が好きな私としてはこのような未発達な上に生意気なメス、否、女児など言語道断と言えるものだった。メスガキなどで射精してなるものか…そう、思っていたが不思議と己の高まりを感じる。メスガキものにありがちな"わからせ"展開が性的嗜好にマッチしたのかもしれない。生意気な女児をわからせることで2度目のフィニッシュ。
この時点で疲労困憊となった私は長い1日に備え、少し仮眠を取ることとした。
目が覚めた時には9時前後だった。
少し寝過ぎたようにも感じるが、下半身に滾るパワーは休息をとった証ともいえよう。
高める作業がない分3回目はかなり手早く済ませることができた。
朝食後4回目に取り掛かろうとした時、携帯のスクリーン上部からメッセージの通知が現れた。
「今日パフェ食べに行きませんか?」
私は今自分と戦っている真っ最中である。このような誘惑に負けるわけないだろう。私は通知を消し、パーソナルベストを超える4度目のシコに挑んだ。
4度目は過去の3度とは大きく異なりゴールまでかなりの時間を要した。ローションを使用し極限まで刺激を高めたことで無理やり出したと言ったところだろうか。3度目との時間をあまり開けなかったことも原因かもしれない。量も徐々にではあるものの減っているような気もする。
少し考えている間に先程の返信を催促する連絡が来た。私は競技者だ。そんな軟弱な物を食べる余裕などないのだ。
いや〜、美味かった。シャインマスカットを初めて口にしたが、ここまで大振りで瑞々しいマスカットは他にないんじゃないかと思うくらいだった。
ちなみに家を出る前に5度目を終えた。
誘ってきた女も目の前の男がシコった直後に来たとは思うまい。
食後に少し歩いた後、鴨川で少し飲むことになった。
「フ!!!(平日昼間から酒)」
無能型か〜?
流石に昼ということもあり、自分は缶ビールにしたが、相手の手にはストゼロ。
酒ヤクザかな?
聞くところによるとついこの間フラれたらしい。
↑その時の私
もしかしたら可能性があるのではないか。心の中のワイトも同意してくれている。これは行くしかない。
相手を慰めつつ、話を誘導。私は暑さと酔いを理由にどこかで休憩しないかと尋ねた。
「休憩ってどこでするつもり?」
そりゃあ休憩するところだろう。
そんなやりとりをして向かった先はサービスタイムのある宿泊施設。賭けに勝った。
射精回数に挑戦しているだけなので別に補助者がいても問題ないはずである。
下着姿の彼女を見てそう思った。
やはり液晶に映るものと生は違う。
挿入して何往復かした時、下腹部に激痛が走った。
5度の射精により私の股間は限界だったのだ。
気を遣った彼女はオーラルセックスの形をとってくれた。
そう思ったのも束の間。私の息子は冷蔵庫で1週間放置したニラのように萎びてしまった。
悔しさと悲しさ、虚しさがぐちゃぐちゃになっていた。そして、感情を整えるために相手に許可を取ることもなくそそくさとタバコに火をつけた。
そのあとは適当に愛撫して時間潰して解散した。
もはやシコる気すら起きない。5度の射精で私は燃え尽きた。
こんな間抜けな挑戦してなかったら無事性交渉を遂げることができたのではないか。そう思うと悔やんでも悔やみきれない。
夕食後、がんだーさんに見つけた女優を報告し、棄権することにした。
当分オナニーはしたくない。